パーマと薄毛
パーマに気をつける
パーマの歴史
髪の毛をカールさせたり、ウェーブをつけたりといった方法は、古代から行われていましたが、髪の毛を熱してパーマをかけるといった近代的な方法は、1905年にドイツのチャールス・ネスラーがロンドンで開発したものが最初でした。
この方法が、1920年頃には、電気パーマとして広まり、この頃に日本にも輸入されてきました。
1930年代後半には、人間の髪の毛の構造がさらに明らかになり、亜硫酸水素ナトリウムを使って、40度ほど加熱するといったパーマネントウェーブ方式が開発され、一般的になりました。
それまでは100度近い温度で加熱してたところを、40度という室温に近い温度でパーマをかけられることから、この方法をコールドパーマと言います。
そして、1940年頃にはアメリカのマックドナウがチオグリコール酸を主剤とするコールドウェーブ剤を研究し、現在使われている製品に近いものが開発されました。
パーマのメカニズム
髪の毛は、ケラチンというタンパク質でできていて、他には11~13%の水分と、わずかな色素・脂質・元素などが含まれています。
ケラチンを構成するアミノ酸の中で、最も多いのはシスチンという、硫黄を含んだアミノ酸(含硫アミノ酸)です。
シスチンは、システインというアミノ酸がつながってできているものです。
髪の毛は、大量の繊維が束になり、毛小皮(キューティクル)にまとめられているものです。
その大量の繊維をつなげているものが、このシスチンの結合で、パーマというのは、このシスチンの結合を切ったり、つないだりする技術です。
その流れとしては、まず髪の毛を好みの形にセットし、第一剤を使うことによってシスチンの結合を切り離し、次に第二剤によって固めた形になるようにシスチンの結合を行うというものです。
パーマネントウェーブ用剤の成分
シスチンの結合をきる第一剤には、チオグリコール酸を用いるものと、システインまたはアセチルシステインを用いるものがありますが、よく使われるのはチオグリコール酸を用いるものです。
第一剤の成分としては、チオグリコール酸、L-システイン、塩酸L-システインなどがあります。
また補助成分として、アンモニアやアルギニン、水酸化カリウムなどが含まれています。
シスチンを再び結合させる第二剤には、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化水素水などが用いられ、他に安定剤やpH調整剤が含まれています。
パーマによる髪のダメージ
パーマは、還元作用の強いチオグリコール酸によって、物理的にケラチンを破壊してしまうものなので、かけるときには細心の注意が必要です。
各々の髪の毛の太さやキューティクルの状態、パーマの時間や温度などに注意する必要があります。
また、パーマをかけた後の頭皮はかなり敏感な状態になっています。
そのため、パーマの直後にヘアダイをすると、ダメージが大きくなり枝毛や切れ毛、頭皮のかぶれなどが生じる可能性が高くなります。
したがって、パーマの後にヘアダイをする場合は、少なくとも1週間はあける必要があります。
また、ヘアカラーの直後にパーマをかけると、パーマの薬剤によって色が落ちたり、変色したりするので、パーマを先にかけてヘアカラーをするのがいいようです。
パーマのかかりにくい髪
パーマのかかりにくい髪には、以下のような特徴があります。
①剛毛である
毛髪が太く、キューティクルが厚いため、なかなか簡単にシスチンの結合を変化させることが難しい場合です。
②髪の毛に鉄分が多く含まれている
金属製のヘアカラー剤を使った場合や、鉄の舞う中で仕事を行っているひとは、髪の毛に鉄分が多いため、パーマの主剤であるチオグリコール酸が鉄と結合してチオグリコール酸第二鉄となってしまい、シスチン結合を切る働きを失ってしまうため、パーマがかからなくなってしまいます。
③シスチンが少ない場合
これは何らかの原因で、髪の毛にシスチン自体が少ない場合で、パーマはよくかかってもすぐにとれてしまう場合です。

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