男性ホルモンの影響
男性ホルモンの影響
男性ホルモンが多いとはげる?
「はげ」というのは、男性に限って言われることが多いです。
この場合、正式には「男性型脱毛」と言われているものを指します。
この症状では、髪の毛が全くなくなるわけではなく、うぶ毛がうっすらと残っていることが多いです。
男性型脱毛は、年齢を経るごとに進行します。
人間の成長は、18歳でピークを迎えるので、早いひとは20歳くらいで男性型脱毛がスタートします。
よく、剛毛のひとや、すけべなひとがはげると言われますが、これは男性ホルモンが多いとはげるという前提があるようです。
男性ホルモンが多いと、本当にはげになるのでしょうか。
アメリカの医師、ハミルトンの実験によると、思春期またはそれ以前に去勢された男性には、薄毛が進行するひとがいなかったという結果がでています。
また、ハミルトンは去勢された男性に男性ホルモンを投与するという実験もしていて、結果、男性型脱毛の生じている家系の男性のみ、薄毛が進行しました。
これらの結果から、男性ホルモンとはげ、薄毛には関係があると考えられています。
男性型脱毛では、前髪の生え際の部分から、頭のてっぺんにかけて薄くなり、サイドやえりあしの部分はふさふさであることが多いです。
頭皮は、部分によってホルモンへの反応が違うようです。
また、この「男性ホルモンへの反応性」は、個人差も大きいです。
男性ホルモンがはげを進行させるメカニズム
思春期を迎えると、睾丸のなかで男性ホルモンが盛んに作られ、ひげや胸毛などを発達させます。
女性にも男性ホルモンは存在し、陰毛や腋毛の生産に寄与しています。
この男性ホルモンのうち、はげ、薄毛に関係するのは、テストステロンと言われる物質です。
このテストステロンが毛乳頭や毛母細胞に入ると、「5α-リダクターゼ」という酵素の働きで、より活性の強いDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。
DHTは、テストステロンに比べて、活性が約10倍です。
DHTがはげ、薄毛に関係しているのは確かなのですが、詳しいメカニズムはまだ解明されておらず、DHTが脱毛の情報を持った遺伝子に働きかけてはげを進行させるといった説や、DHTが細胞のエネルギー源であるアデニルサイクラーゼという酵素の働きを抑え、さらに皮脂腺を肥大化させて毛の成長を阻害してしまうという説があります。
また、男性ホルモンの量とはげ、薄毛の関係は、必ずしも比例関係ではありません。
なぜなら、男性型脱毛症のひとの男性ホルモンの量と、そうでないひとの男性ホルモンの量に大差がないからです。
つまり、問題は、男性ホルモンの量ではなく、男性ホルモンに対する感受性に個人差があるということです。
したがって、若くしてはげ、薄毛に悩むひとは、男性ホルモンに対する感受性が強く、これは遺伝によるところが大きいと考えられます。
そのようなひとは、男性ホルモンの影響を弱める対策をとることが大切と言えます。
男性ホルモン量や男性ホルモンに対する感受性は、専門の機関で検査するか、また検査することが難しい場合もあります。
ただ、ひげや体毛が濃くて量が多く、薄毛が進行していることがはっきり分かる場合は、男性ホルモンが髪の毛に悪さをしていると考えて対策をとった方が良いでしょう。

前のページへ
TOP